分会ニュース122

                                                                                                                           

                                               

 

「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」の実施について

平成29年度の職場における熱中症による死亡者数は全国で16名、そのうち建設業は7月に5名、8月に3名の8名(50%)が死亡しています。 熱中症発生の状況を見るとWBGT値(暑さ指数)計準備していないため、作業環境の把握や作業計画の変更ができない。また熱中症になった労働者の発見や救急搬送が遅れたり、健康管理を適切に実施していないなど、熱中症対策がまだ十分に浸透していなかったと考えられ、熱中症予防対策の徹底を図る必要がありますので、下記事項について実情に応じた効果的な取り組みをお願いいたします。

1.    労働衛生教育   ※作業を管理する者及び作業者に対して

@  熱中症の症状   A熱中症の予防方法   B緊急時の救急処置   C熱中症の事例

2.    健康管理

@  健康診断結果に基づく対応

・健康診断結果などによる作業者の健康状態の把握(糖尿病、高血圧、心疾患などの疾患は、熱中症の発症に影響を与えるおそれがあります。)

A  日常の健康管理

B  作業者の健康状態の確認

3.    作業管理

@  作業時間の短縮など

・作業の休止時間・休憩時間の確保、連続作業時間の短縮、身体作業強度が高い作業の回避

A  熱への慣れ、適応(順化)

B  水分・塩分の摂取、透湿性、通気性の良い服装の着用

C  作業中の巡視と一人作業の注意喚起

4.    作業環境管理

@  休憩場所の整備

・冷房を備えた休憩場所、日陰などの涼しい休憩場所の設置

・氷、冷たいおしぼりなど身体を適宜に冷やすことのできる物や設備の設置

・飲料水、塩分などの備付け

A  暑さ指数(WBGT値)の活用

・暑さ指数(WBGT値)とは、温度・湿度・輻射熱の3つを取り入れた指標で、単位は気温と同じ

「℃」で示されます。

  特に作業員の異常を認めたときは、躊躇することなく救急隊に電話して下さい。

尚、別添にて29年の死亡事故事例を送信しますので作業員への注意喚起をお願いいたします。

 

   

年代

事 案 の 概 要

1

7

30歳代

被災者は災害発生当日午前8時から、伐採された木等の運搬作業を気温30℃超える屋外において行った。適宜休憩をとっていたが、作業終了後の午後4時頃に被災者が倒れているところを発見された。日陰で安静にさせたが嘔吐と痙攣を起こしたため、救急車で病院に搬送された。その後、死亡が確認された。

2

7

40歳代

被災者は災害発生当日、現場敷地内にて不要となった電柱2本を抜いて持ち帰る作業を午前10時から行っていた。午後2時前に作業が終了し、事業主が電柱を運搬車に乗せ、先に現場を出た。その後、被災者が建柱車で現場を出たところ、当該現場付近公道の溝に建柱車の左後輪を脱輪した。被災者は脱輪復旧を試みたが復旧できず、運転席にてぐったりしているところを発見された。病院に搬送後、死亡が確認された。

3

7

20歳代

被災者は災害発生当日、酒蔵の屋根で金属製カバーを運搬する作業を行っていた。作業終了後、屋根上で単線回収作業を行い、その後行方不明となった。他の作業員が捜索したところ、屋根上で意識不明の状態で発見された。

4

7

40歳代

被災者は災害発生当日、住宅新築工事現場において擁壁の型枠建込み作業中に痙攣を起こし倒れ、病院に搬送されて入院中であったが、約2か月後に死亡した。

5

7

40歳代

被災者は災害発生当日午前9時から、気温30℃を超える状況でコンクリート打設作業にかかる左官工事を開始した。午後430分頃、被災者が屋上の作業場で倒れている状態で発見され、救急車で病院に搬送されたが、午後12時頃に死亡が確認された。

6

8

50歳代

被災者は災害発生当日、法面防護フェンスに絡んだつる草を鎌で刈り取る作業(除草作業)を終日行い、終業後帰宅しようとして事業場敷地内の駐輪場へ移動した。その後、駐輪場で意識不明の状態で倒れているところを発見され、意識不明の状態が続いていたが、約1ヶ月半後に死亡した。

7

8

50歳代

被災者は災害発生当日、道路脇の草刈り作業を行っていたが、午後420分頃に熱中症の症状が見られたため、休憩するよう指示を受けた。トラックで休憩するため、被災者は歩いて向かった。しかし、その後行方が分からなくなり周囲を探したところ、近隣の建物の駐車スペースで意識の無い状態で発見された。その後、病院に搬送されたが、3日後に死亡した。

8

8

70歳代

被災者は災害発生当日、平屋建家屋の解体工事現場で、熱中症により倒れ、コンクリート床上に頭部を強打した。保護防を着用していたが、あご紐が緩かったため、転倒時に外れた。病院に搬送され治療を受けていたが、 頸髄損傷により7日後に死亡した。